【初夏野菜】じゃがいも
じゃがいもが日本に来たのは、17世紀初頭の頃。インドネシアのジャカルタから伝わりました。じゃがいもの“じゃが”は、ジャカルタが由来なのだそう。
野菜ではありますが、でんぷんが豊富なので主食としても最適です。ビタミンも豊富で、フランスでは“大地のりんご”と呼ばれているそうですよ。
定番野菜のじゃがいもですが、実はいろいろな種類があります。写真のじゃがいもは“アンデスレッド” という品種です。
めぐるはたけ自然農園では、6月と12月の年2回収穫時期が訪れます。
初夏や冬に登場しますので、まずは採れたての“新じゃが”をお楽しみください。
農園で採れるじゃがいもの種類
ニシユタカ
見た目はいわゆるじゃがいもで、皮も中身も淡い黄色をしています。煮崩れしにくいので、カレーやシチュー、肉じゃがなどの煮込み料理にぴったり。ホクホク感よりはねっとりとしていますが、味わいはあっさりしているのでさまざまな料理に使いやすいでしょう。
アンデスレッド
アンデスレッドは、名前の通り皮が鮮やかな赤い色をしているのが特徴です。中身は黄色をしていて、じゃがいもの甘味をよく感じられるのが魅力。ホクホク感がありますが煮崩れしやすいので、ポテトサラダやマッシュポテト、コロッケなど形を崩す料理におすすめです。また、皮ごと焼いたり揚げたりするのも良いでしょう。
デストロイヤー
赤と赤紫のまだら模様のような見た目で、迫力のあるじゃがいもです。一見びっくりしてしまうかもしれませんが、中身は鮮やかな黄色で、さつまいものような濃厚で優しい甘さがあるのでご安心を。ホクホク感を保ちつつも煮崩れしにくいメリットがあり、煮込み料理にも使えます。
シェリー
小さなさつまいものような見た目ですが、じゃがいもの種類です。フランス生まれの品種で、皮が赤く、小ぶりで細長い形をしているのが特徴です。皮はつるつるとしてツヤがあり上品な雰囲気。甘みがあり、ホクホク感がありながらもしっとり、煮崩れしにくい、と三拍子そろったじゃがいもです。
タワラヨーデル
タワラヨーデルも皮が赤く、細長い形のじゃがいもです。アンデスレッドの変異株なので、アンデスレッドに似ています。熟成させると、ねっとりとしてさらに甘くなるのも魅力の品種です。
じゃがいもの栄養素
じゃがいもには、抗酸化作用や美肌への働きで注目されるビタミンCが多く含まれています。またじゃがいものビタミンCは、でんぷんの働きで加熱しても壊れにくいのが魅力です。ほかに、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6、カリウム、食物繊維なども含まれています。
また、皮が赤いじゃがいもなどは、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれることでも注目されています。
じゃがいもの調理方法
下ごしらえ
皮ごと食べる場合は特に、タワシなどで表面の泥をよく洗い流しましょう。じゃがいもの芽や緑色になった部分には、ソラニンという毒性のある物質が含まれているため、どちらも丁寧に取り除いてから調理することが大切です。
変色を防ぎたいとき&くっつくのを避けたいときは、水にさらして◎
じゃがいもの変色やアクが気になるときには、下ごしらえをして切ってから、水にさらしましょう。でんぷんも流されるため、じゃがいも同士をくっつきにくくしたいときにも役立ちます。ボウルにたっぷりの水を入れて、切ったじゃがいもを入れていき、5分~10分ほど浸けてから、ザルに上げて水切りしましょう。
茹でる(茹で時間:切ってから約6分~8分、丸ごとで約20分~30分)
じゃがいもは、水から茹でます。お鍋にじゃがいもとかぶるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰したら火を弱めて、弱めの中火または弱火にして茹でましょう。
茹で時間は、じゃがいもの大きさによって異なります。一口大に切れば7分ほどで火が通るでしょう。丸ごとの場合は20分~30分ほどかかることがあります。いずれの場合も、竹串を刺してすっと通れば茹で上がりです。
電子レンジで加熱する
じゃがいもを丸ごとのまま、水で濡らしたキッチンペーパーで包んで、さらにラップで包みます。600Wの電子レンジで1個につき3分ほど、竹串がすっと通るまで加熱しましょう。硬い場合は、追加で数分加熱します。
切ってから加熱する場合は、耐熱容器にカットしたじゃがいもを入れてラップをかけて、 1個につき2分ほどを目安に火が通るまで調整しながら加熱してください。
※加熱後はじゃがいもがかなり熱くなっていますので、ヤケドに注意しましょう。
蒸す
蒸し器で、じゃがいもを蒸して食べるのも美味しい調理方法です。下ごしらえをしたじゃがいもを丸ごと蒸し器に入れて、 竹串がすっと通るまで30分~40分ほど蒸せばOK。じっくり加熱することで、電子レンジで加熱した場合よりも甘みが増しやすくなります。
焼く ~オーブン・オーブントースター・フライパンどれでもOK~
じゃがいもを焼くレシピはたくさんあります。フライパン、オーブン、オーブントースターなど、さまざまな焼き方がありますので、お手持ちのもので焼いてみましょう。切ってから焼く場合もあれば、アルミホイルに包んで丸ごと焼く場合もあります。
オリーブオイルなどの油を絡めてから焼いたり、焼いてからバターを乗せたりと、油と一緒に食べるとよりおいしくいただけるでしょう。
じゃがいもの美味しい食べ方
農家のおすすめレシピは“じゃがバター”
農家のおすすめは、火を通したじゃがいもに切込みを入れてバターを乗せる“じゃがバター”です。定番ではありますが、やっぱりじゃがいもとバターの相性はバツグン。シンプルな食べ方なので、いろいろな種類のじゃがいもで食べ比べても楽しいですよ。
じゃがいものチーズ焼き
じゃがいもに溶けるチーズをかけて焼くレシピもおすすめです。他の野菜やベーコンなどと合わせて焼いても良いですね。ケチャップと合わせてピザ風にしたり、味噌と合わせてちょっぴり和風にしたりと、プラスの味付けでバリエーションもいろいろ楽しめます。
ガレット
おしゃれなガレットもじゃがいもで簡単にできますよ。カリっとした表面が香ばしく、じゃがいもの風味や味わいもたっぷり楽しめます。じゃがいもは千切りにしてから使いますが、水にさらさないのが上手に作るコツ。じゃがいものでんぷんが活かされて、しっかりまとまってくれます。
じゃがいもの保存方法
じゃがいもが届いたら
じゃがいもは基本的には常温で保存できます。新聞紙や紙袋などで包んで、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。約2ヶ月~3ヶ月保存可能です。
ただし、気温や湿度が高くなる夏場は、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、約1ヶ月保存可能です。じゃがいもは、温度が低過ぎる場所が苦手なので、なるべく早く美味しいうちにお召し上がりください。
また、新じゃがの場合は通常よりも傷みやすいため、1週間ほどでお召し上がりください。
冷凍保存もできる
じゃがいもを冷凍する方法は、生のままと加熱してからの2通りあります。
生のまま冷凍する
下ごしらえをしたじゃがいもを、丸ごとの場合は水気を拭き取った後に、そのまま冷凍用の保存袋に入れて冷凍室で保存しましょう。
冷凍したじゃがいもは、凍ったまま調理した方が美味しいため、切ってから冷凍するとさまざまな料理に使いやすくなります。切ってから冷凍する場合は、使いやすい大きさに切り、水にさらしてから水気を拭いて、重ならないように冷凍用の保存袋に入れて冷凍室で保存しましょう。
約1ヶ月保存可能です。使うときは、いずれの場合も凍ったまま加熱調理しましょう。
加熱してから冷凍する
じゃがいもは冷凍すると食感が悪くなる場合があるため、加熱してから冷凍する方法が勧められることもあります。火を通したじゃがいもを、水気があれば拭き取り、重ならないように冷凍用の保存袋に入れて冷凍室で保存しましょう。
加熱してから冷凍する場合は、マッシュポテトにしてから冷凍するとさらに便利です。ラップに包んで小分けして、冷凍用の保存袋に入れて冷凍室で保存しましょう。
約1ヶ月保存可能です。冷蔵庫での自然解凍や電子レンジでの解凍のほか、凍ったまま加熱調理に使いましょう。
ご注文はこちらから
めぐるはたけ自然農園の野菜は、単発での野菜セットと、定期お届けの野菜セットの2種類のご注文方法をご用意しています。単発での野菜セットは、5種類のお試しセットからご注文できますので、初めての方もお気軽にご連絡くださいませ。